和尚のひとりごとNo107「喪中の期間」
引き続き、喪中についてです。
よく質問されますのが、「喪中はいつまでですか、年があけたら終わりですか」などの喪中の期間についてです。
まず、「喪中」とは、「喪に服する期間」のことで、「服喪期間」とも言います。
「喪」とは、「人の死後、その近親の者が、一定の期間、外出や社交的な行動を避けて身を慎むこと」です。
故人を静かに偲ぶ期間でもあります。
喪中の期間は、昭和22年に廃止されるまで、『服忌令(ぶっきりょう)』という法律によって決められていました。
現在では、喪中の期間というものは、各々ご自身で決めて頂いてもいいわけですが、一般的には、『服忌令』の期間を参考にして用(もち)いられています。
『服忌令』による喪中の期間は、亡くなられた人との関係によって変わりますが、現在では、近親者(配偶者 父母 子 祖父母 兄弟姉妹)で13ヶ月とされています。
一周忌までが喪中になります。
余談ですが、『服忌令』は江戸時代 徳川綱吉公によって制定された法律です。また、この法律以外にも、古代日本より公家社会において服忌に関しての法律があったようです。
しかし、江戸時代の法律が昭和の時代まで使われてたとはびっくりしました。