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和尚のひとりごとNo114「善導大師」

 

先日、「お仏壇の阿弥陀様の右側の方は善導大師とお聞きしているけれど、どのような方ですか?」と聞かれました。少し紹介させていただきます。

 

善導大師(618―681)は中国の方で、法然上人の時代より500年ほど前の唐の初めごろ長安を中心に活動された方です。「観無量寿経」を学んで、本願念仏、凡夫往生の教えを広められました。

著書には、『観無量寿経疏』 『往生礼讃』 『法事讃』などがあります。

特に『観無量寿経疏』は観無量寿経の解釈本で「観経疏」(かんぎょうのしょ)ともいいます。

 法然上人は「観経疏」を、何度もお読みになり『誰でもが、阿弥陀様を信じて、南無阿弥陀佛とお念仏を称えれば救われる』と確信を持つことができました。

 また、法然上人の夢の中に、善導大師が現れ、「あなたは、お念仏を称えれば救われるという教えを広めようとしている。(それが正しいことである)だからあなたの前に現れたのです。」と語りかけられました。

 法然上人はこの夢によってこの教えは善導大師の真意にかなうことであるとして、人々に教えを広めることに踏み出しました。

 

法然上人が、「わが師は、善導なり」といわれたと伝わっています。

 この夢の中の出来事を「二祖対面」と呼びます。このとき、善導大師の下半分が金色に輝いていました。

 

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 お仏壇の善導大師の下半身が金色なのは、二祖対面の時のお姿を現しているからです。

 お念仏のありがたさを教えて頂いた法然上人、善導大師に感謝の気持ちをこめて、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・・・