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和尚のひとりごとNo111「お霊膳」

 

「お年忌の時にお仏壇にお供えするお膳はどの用な物でしたか?」と聞かれることがよくあります。

 

満中陰、お仏壇開眼、お年忌、お盆などの特別な法要の時に阿弥陀様、両大師様、ご先祖様にお供えするお膳のことを「お霊膳(おれいぜん)」「お霊供膳(おりょうぐぜん)」といいます。

 

お料理は肉や魚など生臭(なまぐさ)なものを使わない精進料理で、献立は、ご飯と「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」の五品となります。

 

「一汁三菜」とは、汁物(みそ汁やお吸い物など)と野菜などを料理したもの三品のことです。

 三品は、一般的には、「煮物」「和え物又は、なます」「香の物(漬け物など)」ですが、香の物の代わりにフルーツなど、お供えすることもあるようです。

 

お膳には、飯椀(めしわん)はご飯 汁椀(しるわん)は汁物 平(ひら)は煮物 壷(つぼ)は和え物 高坏(たかつき)は香の物を盛りつけ、写真のように配膳します。

 zen      箸がある方を仏様に向けてお供えします。

 

椀類には蓋(ふた)がついていますが、法要が始まる時には蓋は取っておいて下さい。

 椀類です。右から飯椀、汁椀、平、壷、高坏です。

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