和尚のひとりごと「伝道掲示板104

諸行無常 是生滅法

諸行無常(しょぎょうむじょう)
是生滅法(ぜしょうめっぽう)
生滅滅已(しょうめつめっき)
寂滅為楽(じゃくめついらく)

諸行無常は仏教の旗印、三法印に数えられるこの世の実相を表した言葉。
諸々の因縁によって仮に現れているこの世界
生じては滅し、また生じる
これらが静まる境地こそが安楽である。

雪山(ヒマラヤ山)で修行していた雪山童子(せっせんどうじ)は
この偈の前半を唱える羅刹の声を聞き
後半の句を聞きたいがために自らの身を食らわせる覚悟をする。
聞き終わったあと、崖の上から身を投じると羅刹はとたんにインドラ(帝釈天)に身を変じ、童子を抱きとめたという。
雪山童子は前世の釈尊であったと結ばれている。

d0034768_13541591

施身聞偈図(法隆寺に伝わる玉虫厨子)