和尚のひとりごと「伝道掲示板107」
独生独死独去独来
(どくしょうどくし どっこどくらい)
独り生まれ独り死し、独り去り独り来たる(『仏説無量寿経』)
人はこの愛欲の世間にひとりで生まれ、ひとりで死に、ひとりで去り、ひとりで来るのだ。行うところに随って苦しみの人生を得たり、幸福な人生を得たりする。行う者自身がその報いを受けるのであり、代わりに受けてくれる者はだれもいないのだ(紀野一義師訳)
この厳しい言葉を生を懸命に生きることへの励ましであると信受する。
釈尊はこう述べた。
「犀の角のようにただ独り歩め」(『スッタニパータ』)