和尚のひとりごと「伝道掲示板140」

 kusano

沙門良寛は江戸後期のひと。
辞世の句として次のことばも伝えられている。
“良寛に 辞世あるかと 人問はば 南無阿弥陀仏と 言ふと答へよ”

尊崇する道元禅師の「春は花夏ほとゝぎす秋は月冬雪さえて冷(すゞ)しかりけり」にちなんで
「形見とて何か残さん春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉」と詠んだ良寛の晩年の境地。


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徳川美術館所蔵