和尚のひとりごと「伝道掲示板162」
弥陀身心遍法界(みだしんじんへんほっかい) 衆生念仏仏還念(しゅじょうねんぶつぶつげんねん)
一心専念能所亡(いっしんせんねんのうしょもう) 果満覚王独了々(かまんかくおうどくりょうりょう)
山崎弁栄上人は24歳のときに「一心法界」を会得したという。
男体山にある石碑には次のようにある。
“明治十五年二十四歳の時一夏六十日間筑波山上に入山修行、
深三昧の岩床に称名日々十万遍、
王三昧円かに成就して、如来の真境了々と現前。
爾来三業清浄、一行精進、施、戒、進、禅、慧欠くることなく、
更に三年間草庵に籠って、一切経七千三百余巻読了”
「仏教の真理は三昧に入り 神を凝らすにあらざるよりは 証入すること能はず
依て暫く山に入れり」
「仏法は学解にあらず、三昧実証にあり」
これも実理の人、山崎弁栄上人のことばである。