和尚のひとりごと「伝道掲示板167」

 honrai

菩提達磨から数えて六祖となる慧能禅師のことば。
師神秀曰く
「身は是れ菩提樹、心は明鏡台の如し。時々に勤めて払拭(ほっしき)して、塵埃(じんあい)をして惹(ひ)かしむること勿かれ」
弟子慧能答えて云く
「菩提にもと樹なく、明鏡もまた台に非ず。本来無一物、何れの処にか塵埃をひかん」
『六祖壇経』

本来無一物が禅の境地
そして私たちの当たり前の本来の姿。

その捉われなき境地を蘇東坡はこう詠んだ。
“無一物中無尽蔵(むいちもつちゅうむじんぞう) 花有り月有り楼台有り”

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