和尚のひとりごと「伝道掲示板169」

umare

“三界の狂人は狂せることを知らず
四生の盲者は盲なることを識(し)らず
生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く
死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し”

迷いの生にある私たちは無明のただ中にあると釈尊は説いた。
無明(無知)こそが迷いを生み、生成流転の世界を現出する。
生の始まりは時間の起源であり、生の終りはこの世が幕を閉じる瞬間である。
自分自身のことさえ分かっていないことに気づかされる。

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