和尚のひとりごと「伝道掲示板232」

 警覚偈

(意味)
大衆方に敬意を表して申し上げる。
生死は仏教の一大事、時間は留まることなく速やかに過ぎ去っていく
各人はよく目覚めて修行に励み、決して怠惰・無為に過ごすことのないように

修行僧の朝は役僧によって打ち鳴らされる版木(ばんぎ)の音で始まる。その際に高声で唱えられる偈文。

生死事大(しょうじじだい)
無常迅速(むじょうじんそく)
各宜覚醒(かくぎかくせい)
慎勿放逸(しんもつほういつ)
禅宗の文献『六祖壇経(ろくそだんきょう)』の中に六祖慧能禅師の言葉としても伝えられている。

合掌