和尚のひとりごと「伝道掲示板280」

展坐具偈

善き哉かな尼師壇は、諸仏の受用したまう所なり
願わくは一切衆と共に、常に其の中に坐せん

坐具を展開する際(展坐具)に唱える偈文。
釈迦滅後の最初の教法結集の際、
25年間師と道行をともにした阿難尊者が教法を誦出するとき、
摩訶迦葉尊者は敬意を表して尼師壇(niṣīdana、坐具)をその前に敷いたという。
浄土宗では特殊法要の際に展坐具を行っている。

合掌