和尚のひとりごと「伝道掲示板315

No11

古来より人は三帰依文を唱えることで仏教徒となった。
仏教徒とは釈尊の教えに従う者を意味し、日常生活に特段の拘束力は持っていなかった。
家の宗教であるバラモン教に従って生活を律しながら
個人として仏の教えに帰依することが行われていた。
仏教徒になる条件は、仏・法・僧の三つの宝に帰依する、それだけで十分であった。
仏は覚りを得たブッダ、法がその教え、僧(僧伽)は修行者の集いを意味する。

この三帰依文は伝統的に三度唱えられる。
現在でも仏教徒が国際的な集いを行うときは、パーリ語で合誦する事になっている。