No606「伝道掲示板357」 2021年6月9日 和尚のひとりごと「伝道掲示板357」 ”婆羅門が問うて云わく。時に心は澄み渡り学んだことも実によく理解できている。しかし時には心が混迷し何一つ理解できない事がある。これはどういうことであろうか? 釈尊は答えて云わく。ここに水を湛えた器があるとしよう。それが赤や青色に染まっていたらその水面に自らの顔をそのありのままに映すことは難しいだろう。同様に、心が欲によって濁らされている時にはありのままに映らないのである