和尚のひとりごと「伝道掲示板403

mezameta

比丘らよ
この大地すべてが大洋となったと思い浮かべよ
そこに投げかけられた軛(くびき)は
風に吹かれて常に東へ西へと運ばれるであろう。
そこに100年にたった一度、水面に浮かんでくる目の不自由な亀がいるとしよう。
その亀が果てしない大洋に漂う軛に頭を突っ込むことについて
汝らはどのように思うであろうか。

まさにそれほど稀有なことが人として生を受けるという事なのである。
だからこそ、今ここに於いて汝らは
これこそが苦の集まりであり、苦が現れる姿であり
苦の滅尽であり、そこに至る道であると専心せねばならない。
『相応部経典』サッチャ・サンユッタ(真理相応)より