和尚のひとりごと「伝道掲示板405

kyousejiku

托鉢にて得られた食のみにて生命をつなぐ
それが出家の作法である。
あるとき釈尊はどの家々からも一切施食を受けられなかったが
それは悪魔の策略によるものだったという。
悪魔云わく、
”今一度家々をめぐるがよい。
そうすれば施食を得られるであろう。”

釈尊が答えて云わく、
”私にはもはや悪行の報いは存在しない。
何物をも得られないが、大いに喜びをもって生きていこう。
喜びこそが私の食となるであろう。”
『相応部経典(悪魔相応)』より