和尚のひとりごと「伝道掲示板448」
”一切の束縛を超越し、輪廻が再び回り始めるのを滅ぼす教え
これこそが眼(まなこ)ある目覚めた人によって
太陽の後裔によって説かれた教えである。
この出離の教えは、この世を超え渡し、渇愛の根源を干上がらせ
毒の根を断ち、寂滅を得さしめる。
無知の根源を滅ぼすために、業のからくりを打破し
すべての識別する働きの対象に対して智慧の金剛を振り下ろす。
すべての感受する働きを理解させ、とらわれの思いを解き放ち
火の穴のような迷いの生存についてそのあるがままの様相を観察させる。
まさに味わうべき偉大な教えであり、深遠であり
老いと死を防ぐものであり、八つの聖なる道であり
苦しみを抑止する至福なる教えである。
行為を行為であると知り、その報いを行為が引き起こした結果であると知って
縁によって生ずる諸々の事象をあるがままに照らし出すものであり
大いなる安らぎ、寂静なる境地、誠の至福へと人を至らしめる教えである。”
『長老偈』ミガジャーラ長老の詩偈より