和尚のひとりごと「伝道掲示板452」
”比丘らよ
家なき身となる前の私は幸せな生活を送っていた。
そうした中で私は考えた。
愚かな者は、自らが老いていく身体を持ち
老いを免れることは出来ないのに
他人が老いていくのを見て忌み嫌う。
あたかも自らは老いることがないかのように。
私自身もやがて老いていく身体を持ち
それを免れることは出来ない。
他人の老いていく姿を忌み嫌うというのは私に相応しいことではない。
そのように考えたとき
若さに対する一切の喜びや驕りたかぶりは全て消え去ってしまった。”
『増支部経典』より