和尚のひとりごと「伝道掲示板454

kutihateru-01

”比丘らよ
家なき身となる前の私は幸せな生活を送っていた。
そうした中で私は考えた。
愚かな者は、自らが死んでいく身体を持ち
死を免れることは出来ないのに
他人が死んでいくのを見て忌み嫌う。
あたかも自らは死ぬことがないかのように。
私自身もやがて朽ち果てていく身体を持ち
それを免れることは出来ない。
他人の死にゆく姿を忌み嫌うというのは私に相応しいことではない。
そのように考えたとき
若さに対する一切の喜びや驕りたかぶりは全て消え去ってしまった。”
『増支部経典』より