和尚のひとりごと「伝道掲示板480

20211029

善き友と交わることこそ肝要であるとかつて釈迦は仰っていた。
ある時、仏弟子アーナンダは申し上げた。
「世尊よ 我々が善き友とともにあれば
既に為すべき道の半ばを為し終えたと言えるのではないでしょうか?」

師は答えた。
「アーナンダよそのように考えるべきではない。
善き友とあることは仏道の半ばではなく全てである。
人は私と共にあることにより老いさらばえてゆく身でありながら
老いから自由になる事ができるのだ」
『相応部経典』道相応より