和尚のひとりごと「伝道掲示板537

20220103


”賤しき人とはどのような人でありましょうか?”
火に事えるバーラドヴァーシャ婆羅門に対して釈尊は説かれた。

”怒りやすく、怨みを抱いて、邪悪であり、見せかけにて人を欺いている
誤った見解の持ち主、他人に対して底意ある人
このような者が賤しき人であると知れ。

母親の胎内より生ずる者、卵より生ずる者
およそこの世界の生き物に害を与え、憐れみを持たぬ者
このような者が賤しき人であると知れ。

村落を破壊し、包囲網を張って、圧制者として振る舞う者
このような者が賤しき人であると知れ。

村落にあっても、森にあっても
与えられぬものを他人より奪う者
このような者が賤しき人であると知れ。

実際のところ負債を抱えているにも関わらず
返済を促されると知らぬ顔をして言い逃れをする者
このような者が賤しき人であると知れ。

まことに僅かなものを欲するあまり、道行く人を殺害して
奪い取る者
このような者が賤しき人であると知れ。”
『スッタニパータ』より