和尚のひとりごとNo106「喪中とお正月」
12月に入りますと、お正月の準備にとりかかれる方が多いかと思います。
今年、ご不幸があり喪中の方からお正月の過ごし方について、質問を受けることも多くなります。
その中でも多い質問に答えていきたいと思います。
Q.年賀状はどうしたらいいの?
A.年内12月初旬に届くように喪中ハガキを出すようにしましょう。
「おめでとうございます」のあいさつは世間一般的にはよくないと思われていますので、年賀状は出さない方が良いでしょう。
年賀状を頂く分には、大丈夫です。頂いた時は、松の内(1月7日)を過ぎてから寒中見舞いのハガキを出すといいでしょう。
Q.「あけましておめでとうございます」のあいさつは、どうしたらいいの?
A.「おめでとうございます」と言わなければ大丈夫なので、「今年もよろしくお願いします。」などのあいさつをしましょう。
Q.「門松 しめ縄飾り 鏡餅などの正月飾りは?」
A.門松、しめ縄飾りや鏡餅は、歳神(としがみ)様をお迎えするために飾るものです。
喪中だからといって、飾ってはいけないということはありませんが、こちらも世間一般的には、よくないとおもわれています。
外に向けて飾るのは、非常識と思われたりしますので、控えたほうがいいかと思います。
内に向けては、つまり、家の中は、鏡餅など飾っても大丈夫です。
Q.おせち料理は食べてもいいの?
A.食べても大丈夫です。
おせち料理は、もともとは、季節の実りを感謝したものでした。
のちに、節句料理となり、五節句(人日、桃、端午、七夕、重陽の節句)に食べられていたものが、お正月に食べられるようになったものです。
おせち料理は食べていただいても大丈夫です。
Q.お年玉はあげてもいいの?
A.あげてください。
お年玉は、お供えした鏡餅を割って皆に配ったことが始まりであるといわれています。
Q.初詣にお参りに行ってもいいの?
A.初詣にお参り行っても大丈夫です。
初詣は、神様 仏様にあたらしい年の挨拶にお参りに行くことです。
仏様の教えの中で、喪中だからといってお正月にしてはいけないということはありません。
世間一般的に控えたほうが良いとされているだけです。
ご自身で、「しないほうがいいかな」と気になるようでしたら、控えていただいた方がよいでしょう。
それでは、よいお正月をお迎えください。
追伸
玉圓寺では、毎年元旦に、百燈明会(修正会)を、お勤めしています。
一年の計は、元旦からと申しますように、お寺に出向き本堂で手を合わせお勤め(回向)することにより、一年の邪気が飛び、お勤めをされた家は、栄えると言われています。
玉圓寺では、ひと家族様ごとに、個別回向(お勤め)を致しております。
百燈明会 1月1日 9時~16時
喪中の方は、ぜひお寺にお参りして、ご先祖様のご回向(お勤め)をしてあげて下さい。