No390「伝道掲示板169」 2020年11月5日 和尚のひとりごと「伝道掲示板169」 “三界の狂人は狂せることを知らず四生の盲者は盲なることを識(し)らず生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し” 迷いの生にある私たちは無明のただ中にあると釈尊は説いた。無明(無知)こそが迷いを生み、生成流転の世界を現出する。生の始まりは時間の起源であり、生の終りはこの世が幕を閉じる瞬間である。自分自身のことさえ分かっていないことに気づかされる。