和尚のひとりごと「伝道掲示板236」

鳴鐘偈

『四分律行事鈔資持記(しぶりつぎょうじしょうしじき)』から。
南山律師と呼ばれた律の大家 道宣律師によって著わされた『四分律』に対する注釈をさらに釈した元照の作。

そしてこの『鳴鐘偈(めいしょうげ)』は、法要の為に本堂も荘厳され、導師をはじめとする役僧たちの準備がすっかり整ったのち、喚鐘(かんしょう)の音とともに唱えられる。

“願わくは諸々の聖者(しょうじゃ)と賢者がこの道場に入り来たり
また同時に諸々の悪しき境涯で苦しむ者どもが、その苦悩から逃れられるように…”

合掌