和尚のひとりごとNo875「一紙小消息21」
【原文】
釈尊は「善哉、我が教えに随いて生死を離る」と知見し給い、
六方の諸仏は「悦ばしき哉、我が証誠を信じて、不退の浄土に生まる」と悦び給うらんと。
【意味】
釈尊は
「なんと悦ばしいことか、救いを求める念仏者たちは、
私の説いた教えに従って迷いの生死を離れるのである」と見通され、
六方の諸々の仏たちは
「なんと悦ばしいことか、彼ら念仏者たちは、
私たちがそれは確かなことであると証明した仏の言葉を心から信じて、
もう決して迷いの境涯に後戻りすることのない浄土への往生を遂げることができるのだ」とお悦びになっています。