伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板450

konoinoti

”生命果てるまで善く生きることだ
善き行いは必ず好ましい結果を生む
山と積まれた花々より
数々の芳しい首飾りができるように”
『ダンマパダ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板449

dokujya1

”部屋に潜む毒蛇は追い立てなければならない。
たとえ見えぬとも
心に潜む煩悩より心を守れ。”
『仏遺教経』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板448

tiyou

”一切の束縛を超越し、輪廻が再び回り始めるのを滅ぼす教え
これこそが眼(まなこ)ある目覚めた人によって
太陽の後裔によって説かれた教えである。

この出離の教えは、この世を超え渡し、渇愛の根源を干上がらせ
毒の根を断ち、寂滅を得さしめる。

無知の根源を滅ぼすために、業のからくりを打破し
すべての識別する働きの対象に対して智慧の金剛を振り下ろす。

すべての感受する働きを理解させ、とらわれの思いを解き放ち
火の穴のような迷いの生存についてそのあるがままの様相を観察させる。

まさに味わうべき偉大な教えであり、深遠であり
老いと死を防ぐものであり、八つの聖なる道であり
苦しみを抑止する至福なる教えである。

行為を行為であると知り、その報いを行為が引き起こした結果であると知って
縁によって生ずる諸々の事象をあるがままに照らし出すものであり
大いなる安らぎ、寂静なる境地、誠の至福へと人を至らしめる教えである。”
『長老偈』ミガジャーラ長老の詩偈より

和尚のひとりごと「伝道掲示板447

tatoe1

”人が殺さず、殺さしめず
勝つことなく、勝たしめることもなく
悲しむことなく、悲しめることもないように
法(のり)によって国を統治できるであろうか?”

釈尊がこのような思いを頂いたとき
悪魔は世にも尊き人に勧めた。

”あなた自身が法によって統治すればよい。
あなたはヒマラヤの雪山全てを黄金に変えるほどの
神通力をお持ちなのだから”

釈尊は答えた。
”たとえ雪山を黄金に変えることが出来たとしても
たった一人の人間の欲望さえ満足させることは出来ない。
欲望こそが苦しみの原因であることを知る私が
どうして再び欲望にまみれた束縛の世に還ることがあろうか?”
『相応部経典』悪魔相応より

和尚のひとりごと「伝道掲示板446

ikarinodoku

ひとりのバラモンが釈尊に問いました。
”何を断ったならば、安らかなる眠りを得られるのか?
何を断ったならば、憂悲惱苦を避けられるのか?”

”怒りを断つことだ。
怒りを断てば、人は安らかなる眠りを得られる。
怒りを断てば、憂悲惱苦を避けられる。
怒りこそが毒を生む根であり、そこから育つ果実は美味である。
それでも怒りを断とうとする者を私は称賛する。”
『相応部経典』婆羅門相応より

和尚のひとりごと「伝道掲示板445

ikari

婆羅門が釈尊に問うた。
”何を断てば安眠できるのか?”

釈尊は答えた。
”怒りを断てば安眠できる。
怒りを断てば悲しむこともなくなる。
実に怒りこそが諸々の毒の根であり
その果実は甘美である。
私はその怒りをこそ殺す者を称賛するだろう。”
『相応部経典』婆羅門相応より

和尚のひとりごと「伝道掲示板444

kusari

釈尊は説かれた。
”ナンダー尼よ。
病んで、腐った、不浄なる人間の身体を見よ。
身体は美しくはないとの思いによって、ひたすらに正しく定まった心を育てよ。

まさにこの死体のように私たちの身体は成っていくであろう。
腐り、悪臭を放つにも関わらず、それを愚かなる者たちは喜んでいる。”

昼夜を問わずにこのように観察した私は
人間の身体の本来の姿に目覚め、その事実を見た。
そしてついに私は、内面も外面もともに対象からの遠離に達し
束縛を離れ、寂静なる涅槃の境地に達した者となった。
『長老尼偈』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板443

masani

”是の故に当に知るべし。
世は皆な無常なり、会うものは必ず離るること有り。
憂(うれい)を懐(いだ)くこと勿(なか)れ。
世相は是くの如し。当(まさ)に勤めて精進して、早く解脱を求むべし。
智慧の明(あかり)を以(もっ)て、諸(もろもろ)の癡闇(ちあん)を滅すべし。
世は実に危脆(あやうき)なり、牢強(けんきょう)なる者無し。”
『仏遺教経』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板442

tatoe 1


僅かな火種もやがて大火災を引き起こす。
心にある貪瞋痴の欲望も
当初は僅かであってもみるみるうちに育ち
やがて私たちの手に負えないまでに成長する。
この禍を知らねばならない。

和尚のひとりごと「伝道掲示板441

ateyo

”財の蓄えが少しであれば、分相応に与えよ
ほどほどの財があるのであれば、ほどほどに与えよ
多くの蓄財があるのであれば、より多くを与えよ。”

布施行は自らの心を清らかにする道でもある。

釈尊の過去世を物語るジャータカにおいては布施行に勤しむ求道者が描かれる。

有名な捨身飼虎は虎の住処に身を投げた過去世の釈尊の姿である。