伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板440

tadasiki

”貪りが起こるのは、甘美なる対象を見て正しくない思いを持った故である。
瞋(いか)りが起こるのは、嫌悪をいだく対象に対して正しくない思いを持った故である。
愚かさが起こるのは、何をすべきか、何をすべきでないかについて、知らないが故である。
そして邪(よこしま)なる考えが起こるのは、正しくない教えを受け入れ
正しい教えを受け入れないが故である。”
『増支部経典』より

そしてこれら四つは避けるべきものである。

和尚のひとりごと「伝道掲示板439

watasiha

”次の四種類の人間がいる。
一、自らあえて苦しみを受ける人。
このような人は間違った信条に基づいて苦行を行う。
二、他者を苦しめる人。
このような人は殺しや盗みといった悪業によって他人を苦しめる。
三、自他ともに苦しめる人。
四、最後に自ら苦しむことなく、他者をも苦しめない人。
このような人は欲望を離れて、殺し盗むことなく、仏法に従って清らかなる道を歩まんとする人である。”
『中部経典』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板438

wareha

”我如良医知病説薬。服與不服非医咎也”
『仏遺教経』より

説かれた教えを実践するかどうかは私たちに委ねられている。
それは医師の処方した薬を服用するかどうかが
患者次第であるのと同様である。
そして法(教え)はまさに私たちの前に示されている。

和尚のひとりごと「伝道掲示板437

syuxtuke

出家者(沙門)に布施し、その生活を支えることは
田畑に種を蒔き、その収穫を得ることになぞらえて
功徳の収穫を得るための行為として奨励された。
その対象は釈尊自身に限らず
あらゆる出家沙門にも広げられる。
これを福田と呼ぶ。

その釈尊が在家信者の筆頭とも言える給孤独長者に告げた言葉。

和尚のひとりごと「伝道掲示板436

ikanaru

”比丘らよ
貴き八つの道とは何か。
それは世界に対する正しき見方、
正しき判断、正しき言葉遣い、五つの戒めなどの正しき行為
正しき生き方、悪しきを抑え善きを心掛ける正しき努力
正しき注意、正しき心の統一である。”
『律蔵』大品より

”如何なる宗教であれ、この八正道を実践するものこそが誠の教えである。”
『大般涅槃経』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板435

taesinobu

”戦場の象が弓に射られた際にも
苦しみに耐え忍ぶ
まさにそのように
私は世の人々の謗りを耐え忍ぶ。
大抵の人間はその質(たち)が悪いと知るべきである。”
『ウダーナヴァルガ』より


大多数の人々の誤解にさらされたとしても
自らが正しいと思うならば
迫害を耐え忍びやり過ごすのが賢明である。
釈尊自身がコーサラ国にて誤解による迫害を受けた際の言葉であると伝えられる。

和尚のひとりごと「伝道掲示板434

hitono

”ヒマラヤの雪山を黄金で埋め尽くしても
たっだ一人の人間の欲望を満足させる事は出来ぬ。
そのように知って
己が欲望に従わず
安心を求めよ。”
『ウダーナヴァルガ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板433

tukiaeba

”腐った魚を包めば薫り高い草も悪臭を放ち
悪臭を放つ草でも薫り高い香木とともにあれば芳香を放つ。

どのような種類の人間を友としようとも
どのような人間と付き合おうととも
やがてその人間と同様に成っていく。”
『ウダーナヴァルガ』より


同様に、

”悪友とは交わるな
卑しい人とは交わるな
善き友と交わり
貴い人と交われ。”
『ダンマパダ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板432

seijyano1

”見事に説かれた言葉を耳にし、それを体得することが肝要である。
耳にして理解したことを、自ら体験において修することが肝要である。
もし人が性急に、また怠惰であるならば、智慧も学びも育つことはない。

聖者の説かれた真理を喜びをもって受け取る人々は
その言葉、心、行いの全てにわたって最上のものとなる。
平穏と柔和と瞑想の中に安立して、智慧と学びの真髄に達したのである。”
『スッタニパータ』

和尚のひとりごと「伝道掲示板431

konoyouna 1

それに至る手段が正しかろうと正しくなかろうと
手あたり次第に金儲けに奔走し
偽ることもためらわず、平気で盗み、騙し
蓄財に対して巧緻であり、自らの快楽のみを求める人
このような者の行きつく先は地獄である。
『増支部経典』より