伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板292

火葬の文

『舎利礼文』より。
火葬の際に唱える偈文。

仏のまことの舎利(仏舎利)は、仏の本体そのものであり
世界における仏塔(塔婆)として
私たちは敬礼するであろう..

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板291

土葬の文_page001

土葬の際に唱える偈文。

地獄道・餓鬼道・畜生道
苦しみに満ちたこの三途(三悪道)にある者どもであっても
阿弥陀仏の光明に照らされることで
苦悩はことごとく滅し、その者らにも休息がおとずれる..

 

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板290

沐浴偈

水や湯を身体に浴びて、身体を洗う際に唱える偈文。
湯灌とはそれが転じて亡者の為に行う儀式となったものである。

かつて釈尊は、
”水を必要としない沐浴とは、恭敬と清らかな行いとである”と仰った。
あるいは、
もし人が沐浴によって悪業を洗い流すことが出来るのであれば
”鰐も、竜も、亀も、蛙も、そのほかの水中にもぐるものどもも
みな天界におもむくことができるであろう”
との言葉も残している。

大切なことは自らの心を見つめ、浄めること。
釈尊は6年間に及んだ苦行ののち、その無益さを知り、
尼蓮禅河(ナイランジャナ川)にて身を浄め、ピッパラ樹のもとで成道されたという。
覚りを開いた地、ブッダガヤにはかつて人類の師が沐浴を行った蓮池が残っている。

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板289」

餓鬼回向文

上来、唱えた陀羅尼の善根功徳により一切の餓鬼の罪障が消滅し
苦を離れて楽を得、菩提心を起こして行を修し
生命終わる時には仏にまみえ
浄土に超生し、成仏せんことを念じて唱える。

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板288」

奠茶の文

奠茶(てんさ)は茶を供えること。四事供養中の湯薬にあたる。
表葬式において奠茶師が茶を供養する際唱える。

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板287」

奠湯の文

奠湯(てんとう)とは表葬式において脇導師が葛湯を供養すること。
四事供養の湯薬にあたる。

 

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板286」

起龕の文

鎖龕の次に行われる起龕とは出棺のこと。
葬儀式において脇導師はこの一句を唱えて作法を行う。

 

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板285」

鎖龕の文

葬儀式(表葬式)の正式のかたちは七仏で勤める。七仏とは導師に従う六人の脇導師を加えてそのように呼ぶ。
脇導師の一人はこの偈文を唱えて鎖龕の役目を果たす。
鎖龕とはひつぎを閉ざすこと。

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板284」

三帰礼

善導大師『往生礼讃』より。

仏に帰依し菩提を得ん、道心はつねに退くことなく
願わくは諸々の衆生とともに、無量寿国への往生を願いめぐらさん
法に帰依し薩婆若(一切智)たらん、大いなる総持門を得ん
願わくは諸々の衆生とともに、無量寿国への往生を願いめぐらさん
僧伽に帰依し諍い論じることをやめ、同じく和合海に入らん
願わくは諸々の衆生とともに、無量寿国への往生を願いめぐらさん

流通分において現在は三唱礼を唱えることが多いが、以前はこの三帰礼を唱えるよう指示されていることも多かった。

合掌

和尚のひとりごと「伝道掲示板283」

虫回向文

『無量寿経』より。
諸々の天、人民、虫にいたるまで
皆ことごとく仏の慈恩を賜り
憂い、苦しみより解脱せんことを..

合掌