伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板192」

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心の重要性
むしろ心が主体の如く振る舞い
それが迷いの元となっている事は
釈尊によって既に明確に説かれていた。

“ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される”
中村元師訳『ブッダ真理の言葉』より

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和尚のひとりごと「伝道掲示板191」

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阿梨耶識(ありやしき)または阿頼耶識(あーらやしき)とは宇宙万物を生成する根源であり
衆生の迷いの本源であるとされる。
それが如来蔵(仏となる可能性)と同義であるとする。
ここにも勝方便としての念仏が示されている。

『大乗起信論』は南北朝時代末期の中国において優れていながらも世相に翻弄された三蔵法師
真諦三蔵によって訳され、のちの東アジア仏教の展開に与えた影響はすこぶる大なるものがある。

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真諦三蔵の出身地とされる西インドウッジャイニー
現在はヒンドゥー教の聖地として知られる

和尚のひとりごと「伝道掲示板190」

たとえば

「若し人、父母の恩を報ぜんと欲すれば、父母に代って誓願を発し、
阿蘭若菩提道場に入りて、昼夜常に妙道を修せよ」(同経)

人気のない阿蘭若(あらんにゃ)に住し、自らの心を観察して心性が本来空寂であることを覚る
大乗仏教の出家のありようをこのように説く。

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和尚のひとりごと「伝道掲示板189」

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このように続く
“然るに苦を受くるあり
楽を受くるあり
好きあり
悪しきあり
現報あり後報あるは何ぞやと..
其行う所の業に従って差別の果報を生ず”

作者は実在しないが、行いの報いは存在する
我々が思うようには主体は存立していないが
苦楽ともども確かに我々が感受している世界である

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和尚のひとりごと「伝道掲示板188」

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“意(おもい)は諸法(すべて)にさき立ち
諸法(すべて)は意(おもい)に成る
意(おもい)こそ諸法(すべて)を統(す)ぶ
きよらなる意(おもい)にて
且つかたり且つ行わば
形に影がそうごとく
たのしみ彼にしたがわん”

心清らかなれば自ずと福楽を得
心清らかならざれば災苦つきしたがうことかくの如し

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和尚のひとりごと「伝道掲示板187」

11-24

瞋恚こそが抑えがたき煩悩の最たるもの
煩悩は迷いによって起こるのだから
理知によって制御できないはずはない
それが仏の教え

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和尚のひとりごと「伝道掲示板186」

11-23

それを知ることが無明を明智に転ずること
思えば私たちは大切なことを何ひとつとして確かには理解していないのかも知れない..

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和尚のひとりごと「伝道掲示板185」

11-22

生死即涅槃『維摩経』
生死輪廻も涅槃も自立して有るわけではない。

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ガンジスの彼岸を望む

和尚のひとりごと「伝道掲示板184」

11-21

我々の生の舞台に他ならない娑婆世界を肯定するか、厭い捨てるか
日蓮上人は『妙法蓮華経』を体現し自ら行ずることにこそ、仏法の真髄があると信じた。

2017-12-02

和尚のひとりごと「伝道掲示板183」

11-20

不生禅の提唱者
私たちから離れたところに仏ある訳ではない。
心の中に既に覚りがあることに気づき
その本来の面目に立ち返ることこそが近道である。
このように説いた。

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