伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板94

nanji

わたくしは幾多(いくた)の生涯にわたって生死の流れを無益に経めぐって来た、──家屋の作者(つくりて)をさがしもとめて──。あの生涯、この生涯とくりかえすのは苦しいことである。

家屋の作者(つくりて)よ! 汝の正体は見られてしまった。汝はもはや家屋を作ることはないであろう。汝の梁(はり)はすべて折れ、家の屋根は壊れてしまった。心は形成作用を離れて、妄執を滅ぼし尽くした。
(中村元師訳 ダンマパダより)


正覚を得た釈尊の勝利の言葉は何より自分自身に向けられたものであろうか

sp-031511900s1529748132

和尚のひとりごと「伝道掲示板93

isshin

名号を執持すること一心不乱なれば
命終わる時に臨んで、阿弥陀仏、もろもろの聖衆とともに、その前に現在したまう(阿弥陀経より)

891px-Rapid_descent

知恩院蔵 早来迎図

和尚のひとりごと「伝道掲示板92

SKM_C284e20080511240

〝過去を追うな。未来を願うな
過去はすでに捨てられ、未来はいまだに来ていない。
ただ、いまおこっている事象をその時その時に観察し、
ゆらぐことなく、動ずることなく、よく見つめて、それを修すべきである”
(奈良康明師訳)

それに続くのは次の一節です。

死は明日にも来るかもしれないのに、誰もこれを知らない。


「一夜賢者の偈」として知られる釈尊の言葉です。
仏教の原点は、生かされているまさに今この瞬間を生ききること
そして読んで字のごとく「未来」は「未だ来ぬもの」
「過去」は「過ぎ去ったもの」

 13この教えが説かれた舎衛城のアナータピンディカ園(祇園精舎)
(平山郁夫画伯)

和尚のひとりごと「伝道掲示板91

K

「本来無一物なれば、諸事において実有我物(じつうがもつ)のおもひをなすべからず。一切を捨離すべし」
世に捨聖(すてひじり)と呼ばれた一遍上人の言葉

己を含めた一切を捨て去ったところに弥陀の名号が残る
無執着を説いた釈迦の精神を受け継ぐ力強い言葉である

t02200409_0420078011270797452

一遍上人

和尚のひとりごと「伝道掲示板90

安居楽業

安居楽業(あんきょらくぎょう)

私たちの願いは一日でも早く全ての有情が安心して暮らせる世の中となること。

天下和順 日月清明 風雨以時 災厲不起 国豊民安 兵戈無用 崇徳興仁 務修礼讓
仏の赴くところ、
世の中は平和で穏やかになり 日爽やかに 月清く澄み
風時に吹き 雨時に降り 天災疫病 起こらず
国土は豊か 人々は安らか
兵や兵器を用いることも戦争が起こる事もない…

AdobeStock_101400353

画像は極楽浄土を表す美しい風景を引用させて頂きました

和尚のひとりごと「伝道掲示板89

ともにこれ

「我必ず聖に非ず。彼必ず愚かに非ず。共に是れ凡夫ならくのみ。」
聖徳太子『十七条憲法』
我が国に仏法流布の礎を築いた聖徳太子のことばと伝えられる

001

聖徳太子像

和尚のひとりごと「伝道掲示板88

新規 Microsoft Word 文書

善因善果 悪因悪果
ぜんいんぜんか あくいんあっか

釈尊は仰った。
世界中のどこへ行っても、空中でも深海でも山奥の洞窟でも、その中に入って
人が自らなした行いの影響から逸れるところは存在しない(『ダンマパダ』より 趣意)

与えられた条件をこの身に引受けることで、初めて道が開けてくる
かつて人々はここに
神なき大地の上に独り立ちし歩み出す人間の姿を見たという..

 80_feet_Buddha_Statue_-_panoramio_11-768x576

和尚のひとりごと「伝道掲示板87

IMG_20200725_152332

“生かされて 生きていこうと 手を合わす”

私たちは皆ご縁によって生を受けご縁によって生かされている
人として生まれるも有り難し

 unnamed (1)

和尚のひとりごと「伝道掲示板86

IMG_20200725_152313

部落解放の父、松本治一郎氏のことば

筆顔文字和顔愛語

”和顔愛語”

人を喜ばせる言葉は自らの安心を生む
人を悲しませる言葉は自らを苛む
心持ち次第で結果は変わってくる

和尚のひとりごと「伝道掲示板85

IMG_20200725_152854

親の背を見て子は育つ
合掌の型を真似る子どもに仏心の芽が宿り
やがて慈悲の心が花開く

buddhism_sutra_03_img01画像は日蓮宗ポータルサイトより