和尚のひとりごと「伝道掲示板84」

その時　釈迦牟尼佛　西天竺国霊山会上（にしてんじくこくりょうせんえじょう）百万の衆中に　優曇華（うどんげ）を拈じて瞬目（しゅんもく）す。時に摩訶迦葉尊者（まかかしょうそんじゃ）、破顔微笑（はがんみしょう）す

最長老の摩訶迦葉（まかかしょう）は師より教えを受け、思わず笑みをもらした。

そのあと、他の弟子たちも皆微笑んだに違いない。

菱田春草 画

和尚のひとりごと「伝道掲示板83」

花を咲かすも散らすも私たちの心次第

ものごとは心にもとづき、心を主とし、
心によってつくり出される。中村元訳（『真理のことば』1-1）

和尚のひとりごと「伝道掲示板82」

六度万行は菩薩の要目なり
見返りを求めない布施波羅蜜はその第一に数えられる

興福寺 聖観音菩薩像（しょうかんのんぼさつぞう）

和尚のひとりごと「伝道掲示板80」

会者定離（えしゃじょうり）は常の習い、今始めたるにあらず（法然上人）
唱えたその時につながっている
”南無阿弥陀佛”

極楽浄土はここより遥か西方にあるという

和尚のひとりごと「伝道掲示板79」

苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし（水戸 光圀）

あらゆる階層の人々に、苦楽は差別なくやってくる

釈尊はそのように説いた

和尚のひとりごと「伝道掲示板78」

手を合わせれば
自ずと敬虔なる気持ちになる
仏に見（まみ）える心となる

奈良 白毫寺の勢至菩薩像

和尚のひとりごと「伝道掲示板77」

縁に生かされる生命
儚くそしてこの世で最も尊きもの

和尚のひとりごと「伝道掲示板76」

善因楽果　悪因苦果
善き行いの功徳は目に見えないが必ず麗しき果を結ぶ

浄土往生もまたかくの如し

和尚のひとりごと「伝道掲示板75」

“仏教は都合よく生きられたら幸せだという夢から覚める教えである”
（真宗大谷派法語より）

仏教は無我の教え
自分の都合を一旦捨ててみる
道はそこから開けてくる

和尚のひとりごと「伝道掲示板74」

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