和尚のひとりごと「伝道掲示板332」
”ブッダはどのようなお方か?”
ある夜叉(精霊)は、別の夜叉に問われて次のように答えた。
”かくの如く立派な聖者であるブッダは
一切の生き物に対して、心安らかなまま動ずることなく
与えられないものを取らず
生き物を殺さないように心がけ
怠惰からは遠ざかり
常に注意を払っている。
偽りの言葉を吐かず、粗暴な言葉づかいをせず
陰口をたたかず、意味のないおしゃべりに興ずることもない。
欲望の享楽にふけることなく
心は濁らず、あらゆる迷いを克服し
目覚めたる者として、一切の物事を明らかに見通す眼を持っている。
明知を持ち、煩悩の汚れなく
その行いは清らかである。
彼はもはや再びこの世界に生まれるという事がない”
合掌