和尚のひとりごと「伝道掲示板370

konoyo

”この世には母でさえもその子を救い得ず
子供もその母を救い得ない三つのケースがある。
それは「老い」と「病への恐怖」と「死にゆくことの恐れ」とである。
我が母が老いさらばえてゆくのを、その子が身代わりになることが出来ようか?
我が子が病によって苦しむ姿をみても、母はその代わりに病の苦しみを引き受けることが出来ようか?
我が子の死、母親との死別、いかに母子であっても、互いに身代わりになれないことが存在する。
いかに深い愛情で結ばれていようとも、このような場合には
絶対に助けることがかなわないのである。”