和尚のひとりごと「伝道掲示板453

wakasa

”比丘らよ
家なき身となる前の私は幸せな生活を送っていた。
そうした中で私は考えた。
愚かな者は、自らが病んでいく身体を持ち
病を免れることは出来ないのに
他人が病んでいくのを見て忌み嫌う。
あたかも自らは病に犯されることがないかのように。
私自身もやがて病んでいく身体を持ち
それを免れることは出来ない。
他人の病んでいく姿を忌み嫌うというのは私に相応しいことではない。
そのように考えたとき
若さに対する一切の喜びや驕りたかぶりは全て消え去ってしまった。”
『増支部経典』より