Monthly Archives: 10月 2021

和尚のひとりごと「伝道掲示板473

20211021

”愚かな者ども
彼らは荒々しき言葉で相手を負かしているつもりであろう。
しかし真理を悟った者が他者よりの誹謗に耐えしのぶならば
彼こそがまことの聖者である。

怒りに対して怒りで対する者は
より一層の悪事を為したことになる。
もし怒りに対して怒りを返さないならば
勝ち難い戦に勝利したことになる。”
『相応部経典』婆羅門相応より

和尚のひとりごと「伝道掲示板472

200211020

”まるでうら若く美しい女の如く
この醜悪な肉体は飾られている。
それは愚かな者どもを騙すことが出来ようが
その身体が永久に美しくあることは出来ない。
明らかな智慧を持った者は
それに執着することは決してない。”
『ウダーナヴァルガ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板471

20211019

火は実にあらゆる状態の薪から生ずる。
このようにたとえ卑しき家柄の出であっても
確固たる心を持ち、聖者としての道を歩み
恥を知り慎んでいるならば
やがて高貴な人となるであろう”
『スッタニパータ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板470

20211018

”人は恐怖故に権力者の暴言を許す。
人は争いを避ける為に仲間の無礼を受け入れる。
しかし自分よりも劣った者の妄言を許す人がいれば
それこそが最上の忍耐であり
このような人こそがまことの聖者と呼ぶに相応しい。”
『ウダーナヴァルガ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板469

syxtukeha 1

世にも尊き師よ
もし女性がいたらどのように対処すれば宜しいでしょうか?

”見るな
アーナンダよ。”

もしその姿が目に入ってしまった時はどうすれば宜しいでしょうか?

”話しかけるな
アーナンダよ。”

もし話しかけてしまったらどうすれば宜しいでしょうか?

”そのような時には慎みを保て。”
『大般涅槃経』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板468

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”老いさらばえていくその前に
戒めをよく保つのは善きことである
信心を確固たるものとすることは善きことである
それで得られる明晰な智慧は宝であり
福徳はいかな盗賊もそれを奪い去ることが出来ない”
『相応部経典』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板467

nyorai 1

悪魔が釈尊に言った。
「他者に教えを説いても益はない。
何故ならば、説かれた教えが称賛の的になっても
あるいは反対されても
いずれにしても執着が生ずるからだ」

釈尊はそれに答えて仰った。
「この上ない正覚を得た私が他者に教えを説くのは
他者の為を思う慈悲の心からである。
汝の言うような称賛や反論から
既に私は超越しているのだ」
『相応部経典』悪魔相応より

和尚のひとりごと「伝道掲示板466

tennyoame 1

麗しい旋律のままに
天は雨を降らせる
しかるに私の庵は見事に覆われ
風を防ぎ、安楽である
勤め励む者として私はそこに安住する
天よ
雨を降らさば、降らせよ
『長老偈』ヴァッリヤ長老の詩偈より

和尚のひとりごと「伝道掲示板465

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粗雑に葺かれた屋根からは
雨風が吹きすさぶ
よく整えられていない心に
情欲が染み入ることはかくの如し

念入りに葺かれた屋根からは
雨風が漏れ入ることがないように
よく整えられた心には
情欲が入り込む余地はない
『ダンマパダ』

和尚のひとりごと「伝道掲示板464

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世界は無明によって覆われている。
世界は貪りと怠惰のゆえに色褪せ、光衰えている。
そして苦悩こそが世界における大いなる恐怖である。
このように私は説くであろう。
『スッタニパータ』