和尚のひとりごと「伝道掲示板307」
釈尊がサーヴァッティー(舎衛城)の祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)に滞在しておられたときのこと、修行者の一人コーカーリヤがやって来ると、仏弟子の高弟であったサーリプッタ(舎利弗)とモッガラーナ(目連)に邪念があることを告げました。釈尊はそれを窘めますが、譲らないコーカーリヤ、彼はやがて病のために死に、紅蓮(ぐれん)地獄に生まれ変わったと伝えられています。
口は災いのもと、ここでは口の中に生まれた時からある舌を「斧」に譬え、他者を傷つけようとする言葉が外ならぬ自分自身を同時に苛んでいることがはっきり述べられています。
合掌