和尚のひとりごと「伝道掲示板410」
小部経典(しょうぶきょうてん)は古来より伝承されてきた仏教の文献である三蔵(大蔵経)の中では
経蔵(お経をとりまとめた集成)に含まれ、比較的短いお経が集められています。
そして小部という名称は、私たちに馴染み深い漢訳の(中国語に翻訳された)仏典ではなく
南伝といって南のスリランカを経て東南アジアに伝わった三蔵の中で使われるものです。
出家の僧侶向けに専門的なお話が展開される長部(ちょうぶ、長いお経の集成)などに比べると
親しみやすく、また色々と気付かされる教えも数多くこの小部の中に含まれています。
今回ご紹介した内容は、お坊さんに施すことを奨励しているものではなく(´∀`;)
自分自身の心を整える修行のためには、困っている他の存在に惜しみなく施しをして
またそのことによる見返りを求めないあり方を目指せ、と説かれているのではないかと考えてアップしました。”