伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板460

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”老人であれ、若者であれ、壮年であれ
皆、順番にこの世を去っていく。
あたかも熟した果実が樹から落ちていくように。
そうだ、熟した果実がいつその樹から落ちるかは
誰にも分らないだろう。
そのように人もいつ何時(なんどき)死ぬか分からぬ。
死刑囚を見よ、彼が一歩づつ確実に刑場へ向かって歩みゆくように
我らの生命もまたかくの如し。”
『ウダーナヴァルガ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板459

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釈尊は告げた。
”人が善業によって過去の悪業を償うならば
その人は世を照らすこと
雲間を離れた月の如しである”

それを受けアングリマーラはこのように詠んだ。
”たとえ過去に放逸を尽くしても
今は放逸ならざるならば
あたかも雲間を照らす月の如く
この世を照らす”
『中部経典』より

かつて悪業を尽くした殺人鬼は
釈尊の導きにより
聖者の位に達したと言われています。

和尚のひとりごと「伝道掲示板458

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”炎燃え盛る家より、急ぎ資材を運び出せても
その資材はともかくも
焼かれた家は役に立たない。
人の世は、老いと死という炎によって燃え盛っているのである。

布施によって資材を運び出すことだ。
布施されたものというのはよく運び出すことが出来た資材である。
布施は安楽なる結果を生み、それをしなければ安楽はもたらされない。”
『相応部経典』諸天相応より

和尚のひとりごと「伝道掲示板457

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師は阿難に告げられた。

昔、マハーデーヴァという王がいた。
王が理髪師に命ずるに
”もし私の頭髪に白髪を見つけることがあれば
即座にそう告げるように”
ある時、理髪師がその通りに告げると王は言われた。
”頭髪に白髪が生じたこの時
既に私の生命も衰えを見せている。
これこそは天のお告げ
今こそ学びの道に進むべき時である”と。
王は退位し修行に専念した、と。
『中部経典』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板456

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恨みを抱いている人々の間にありながら恨みを抱くことなく、われらは大いに楽しく生きよう。
恨みを抱いている人々の間にありながら恨みを抱くことなく、われらは大いに楽しく暮らそう。

悩みを抱いている人々の間にありながら悩みを抱くことなく、われらは大いに楽しく生きよう。
悩みを抱いている人々の間にありながら悩まずに暮らそう。

貪る人々の間にありながら貪ることなく、われらは大いに楽しく生きよう。
貪る人々の間にありながら貪らずに暮らそう。
『ダンマパダ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板455

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貴き師が舎衛城は祇樹給孤独園におられた時、このように説かれた。
”まず第一に、最もよいと思われる言葉を語れ、
第二に、正しい道理を語り、道理に反することを語るなかれ
第三に、好ましい言葉を語り、好ましからぬ言葉を語るなかれ
第四に、真実を語り、虚偽を語るなかれ”

それを聞いた長老ヴァンギーサは、座より立ち上がり
衣を左肩にかけて、師に合掌して告げた。
”自らを苦しめず、また他人をも害しない言葉のみを語る。
他人に歓んで迎えられる言葉を語る。
これこそが誠に善く説かれた言葉なのである。

仏の言葉は真実を語り、穏やかであり、苦しみを終わらせる。
諸々の言葉のうちで最上のものである”と。
『スッタニパータ』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板454

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”比丘らよ
家なき身となる前の私は幸せな生活を送っていた。
そうした中で私は考えた。
愚かな者は、自らが死んでいく身体を持ち
死を免れることは出来ないのに
他人が死んでいくのを見て忌み嫌う。
あたかも自らは死ぬことがないかのように。
私自身もやがて朽ち果てていく身体を持ち
それを免れることは出来ない。
他人の死にゆく姿を忌み嫌うというのは私に相応しいことではない。
そのように考えたとき
若さに対する一切の喜びや驕りたかぶりは全て消え去ってしまった。”
『増支部経典』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板453

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”比丘らよ
家なき身となる前の私は幸せな生活を送っていた。
そうした中で私は考えた。
愚かな者は、自らが病んでいく身体を持ち
病を免れることは出来ないのに
他人が病んでいくのを見て忌み嫌う。
あたかも自らは病に犯されることがないかのように。
私自身もやがて病んでいく身体を持ち
それを免れることは出来ない。
他人の病んでいく姿を忌み嫌うというのは私に相応しいことではない。
そのように考えたとき
若さに対する一切の喜びや驕りたかぶりは全て消え去ってしまった。”
『増支部経典』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板452

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”比丘らよ
家なき身となる前の私は幸せな生活を送っていた。
そうした中で私は考えた。
愚かな者は、自らが老いていく身体を持ち
老いを免れることは出来ないのに
他人が老いていくのを見て忌み嫌う。
あたかも自らは老いることがないかのように。
私自身もやがて老いていく身体を持ち
それを免れることは出来ない。
他人の老いていく姿を忌み嫌うというのは私に相応しいことではない。
そのように考えたとき
若さに対する一切の喜びや驕りたかぶりは全て消え去ってしまった。”
『増支部経典』より

和尚のひとりごと「伝道掲示板451

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”世には飲み友達なるものがあるだろう。
君よ、君よと呼び掛けては
我は親友であると称している。
しかし何か事が起こったときに味方となってくれる人こそが
真の友なのである。”
『増支部経典』より