伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板212」
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菩薩の誓願はさまざまなれど
その精神は一貫している
迷いの根源である煩悩を断ずることを誓いは
まずは衆生を菩提へ導く願いあってのこと

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恵心僧都源信和尚

和尚のひとりごと「伝道掲示板211」

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お産のいよる忌みも
死や病による忌みも
仏の教えとは本来何の関係もない
決めるのは心のままでよい
出家がまとう墨染の衣は血の穢れに染まらない..

和尚のひとりごと「伝道掲示板210」

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ある人が問うていわく
”酒飲むは罪にてそうろうか”
法然上人が答えてのたまわく
”まことには飲むべくもなけれども、この世の習い”
『一百四十五箇条問答』より

酒を飲むことも慎むべきだとされているいさめの一つ
しかしながら飲むのであれば
誠には飲むべきではないことを心に刻むことである。
何はともあれ現世においては念仏これ一行

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和尚のひとりごと「伝道掲示板209」

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法身は常に光明を放って常に説法したまえども、
衆生、無量劫の罪垢厚重なること有って、見ず聞かざること、
明鏡浄水の面を照らすときはすなわち見、垢翳不浄なるときはすなわち所見無きがごとし。
かくのごとく衆生の心清浄なるときは仏を見、もし不浄なるときは仏を見ず。
『二教論』巻下

心清浄ならざればいくら努力精進を重ねても仏とまみえることは叶わない
万物のまことの姿は法身たる大日如来だという

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和尚のひとりごと「伝道掲示板208」

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”自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ。これこそ実に善く説かれたことばなのである”
自説経とも称される『ウダーナヴァルガ』は釈尊が折に触れて自ら発した言葉の集成
ことばの剣は時に取り返しのつかない過ちを生む
”和顔愛語(わげんあいご)にして、意を先にして承問(じょうもん)す”
『無量寿経』ではこのように説かれている

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和尚のひとりごと「伝道掲示板207」

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円爾弁円(えんにべんえん)は鎌倉中期の臨済僧
私が座禅することで仏となるのではない
ただ仏が座禅しているのみである
心によりて人は仏とも畜生ともなり得るということだろうか

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円爾開山と伝えられる京都市東山区 東福寺

和尚のひとりごと「伝道掲示板206」

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「世尊の御母、短命なりしことはげに不思議なり」
黄昏時、尊者アーナンダが世尊に申し上げた際に釈尊が返したことば
母親摩耶夫人(マーヤー)は釈迦生後七日後に世を去った
諸行無常の風が人を選ぶことはない

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摩耶夫人は世尊託胎の兆しを夢見た
ガンダーラ出土の浮彫より

和尚のひとりごと「伝道掲示板205」

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こころが変わる。こころを変える。こころが変わることで、からだも変わる。
こころとからだが変われば、生きかたや暮らしかたも変わる。
希望という手垢のついた言葉も、再びいきいきと新しく感じられてくるだろう..
仏教はこの世の暗く苦しい夜の道を照らしてくれる光であってほしい。
<著者のことば>より

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和尚のひとりごと「伝道掲示板204」

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同様に自らが為した業より逃れられぬ場所は
どこを探しても存在しない
すべてを、この身を丸ごと引き受けること
そこより道は始まる
仏教の原点を再確認する

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和尚のひとりごと「伝道掲示板203」

112-12

来者不歓喜
去亦不憂慼
不染亦無憂
二心倶寂静
我説是比丘
是真婆羅門

真の婆羅門とは出家沙門の理想の姿
釈尊の言葉はただ一人道を歩まんとする出家修行者には格別に厳し

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