伝道掲示板

和尚のひとりごと「伝道掲示板202」

amidabuto

南無阿弥陀仏と称える声はすでに西にある
心すでに西方浄土にある念仏者の声が澄み渡る様

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和尚のひとりごと「伝道掲示板201」

sokoniha

“たとえば人ありて空林(はやし)をさまよいつつ
古き人のたどりし古き道 古き小径を見出さんに
彼その道に随い行きつつ
古き人の住せし城 故(ふる)き都を見出し
そこには林園(その)をそなえ
麗しき堤(つつみ)あり蓮(はちす)ある池を見出さん”

過去仏が同じように見出した道
それは八つの正しき行いであった
過去仏が釈迦と同様の覚りを得ていたこと
それは仏法の真理が普遍的であることを意味している

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和尚のひとりごと「伝道掲示板200」

kono

“この世なる幻の屋舎(いえ)を誰ぞつくりしや
さがし求めてついに究めず
かくて数多き生命(いのち)の輪廻(めぐり)をばわれは経きたれり
この生(しょう)もかの生もひとしく苦しみなりき
この幻の屋舎の作者(つくりて)よ
いまこそ爾(なんじ)は見出されたり
この上にて
よも爾はふたたび家をつくることあらじ
すべて爾の桶材(はしら)は折られ
棟梁(はり)はこぼたれたり
かくて心すでに造作(かまえ)をはなれ
愛欲の滅尽(はて)にいたりぬ”

出典は『ダンマパダ(法句経)』
仏の教えをアフォリズムで伝える世界で最も知られた仏教聖典
真理を射抜く霊感あふれる言葉に圧倒される

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和尚のひとりごと「伝道掲示板199」

shousha

勝者如是有
謂得諸漏尽
我害諸悪法
優陀故我勝

釈尊は自らの覚りの楽を他に説かんと志し
かつての苦行仲間である五比丘の住する婆羅奈斯國(バーラーナシー)へ向かい歩を進める。
そこには鹿野苑(サールナート)があり、やがて世で初めて法輪が転ぜられることになる。

その途上で出会った異学異動道の徒に向かって放ったことば。
かつて悟りを開いたブッダは勝者(ジナ)とも呼ばれた。

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現在ヒンドゥー教最大の聖地となっているベナレス

和尚のひとりごと「伝道掲示板198」

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人として生を受け、人間誰しもが抱える苦悩を背負い、その克服を目指して大地を歩まれた釈尊
その人間釈尊の御姿に出会った感動を友松圓諦師はこのように表現する

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和尚のひとりごと「伝道掲示板197」

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釈尊自身が行じた
最初期の出家者の理想はかくの如くであった

Big Buddha walk action statue on the mountain with sky

和尚のひとりごと「伝道掲示板196」

 gionshouja

祇園精舎(祇樹給孤独園精舎 ぎじゅぎっこどくおんしょうじゃ)
身寄りなき孤独な人々に日々の糧を与えていたことで有名だったスダッタ長者が釈尊に寄進した精舎
そこに鳴り響く鐘の音は釈迦が覚った仏法の真理を感じさせるに違いない

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かつて天竺を目指した島野兼了はアンコールワットが祇園精舎だと信じたという

和尚のひとりごと「伝道掲示板195」

 wareraha

仏の教えは死が原点である
覚悟より全てが始まる
そのことを改めて私たちに思い出させてくれることば

出家する

ゴータマは人生の四苦と出会い出城を決意する

和尚のひとりごと「伝道掲示板194」

 sonshiga

覚者とともにあることはかくの如く
かつて釈迦とともに苦行を行った五比丘は
師の話を聞いて一夜にして法眼を得たという

極楽浄土ではまさに今如来が説法を行っている

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五比丘を前に法輪を転ずるブッダ像
(サールナート)

和尚のひとりごと「伝道掲示板193」

 arayuru

『スッタニパータ』は最古の仏典とされ、そこには私たちが常に立ち返るべき原点がある。
釈迦の肉声が聞こえるようである。

北伝の伝承では釈迦成道は12月8日とされている
それにちなみ12月1日より8日まで禅宗寺院では不眠不休の臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)が行われる

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アジャンター遺跡の降魔成道図